【本革手縫い】FGO 魔王 織田信長 キーケース 製作しました
こんばんは。創れば出る教に入信しているサークルKuronekoのデザイン担当かおりです。
という訳で、先日のぐだぐだイベントで魔王ノッブが出ると聞いた瞬間からデザインを考え、ピックアップ日までに間に合わせ創ってみました。
その後、頒布のご希望を頂き、素材を変えて製作もしましたので、詳しくは続きをご覧ください。
デザイン
今回は召喚前に分かっていた第三再臨状態のイラストから全てをイメージしなければならなかったため、デザインを出す作業については苦労しました。
メインモチーフをマントに絞り、表を臙脂・内側を朱赤にして、胸元の飾りに見立てて似たような雰囲気のキー金具を探してきました。
召喚用として製作したものについては手元にある革から色味の合う物を使用したため、表裏共にスウェードを使っています。そのため、耐久性が低くなっているので日々使用できる様に頒布用は表をイタリアンレザーのイビザに内側を栃木レザーに変更しました。
細かな細工としては、マントの右襟にゴールドのハトメを開け、紫の飾りを付けました。マント左襟にガンメタのハトメを開け、同じくガンメタのチェーンを内側に回しています。
召喚用についてはこちらのチェーン等は接続式でしたが、頒布用については紫の飾り、外側に回したチェーンは外せるように細工しています。
製 作
製作担当の黒猫です。
今回のキーケースは期間限定召喚の初日に間に合わせるべく、触媒用としてを急遽製作しました。仕入れの時間もなく手持ちの革で製作せざるを得ない状況だったので、本来は使用するべきではないスエード革を外側にも使うこととなりました。スエードは、少量をパスケース等に使うには良いのですが、本来は内張用の革です。起毛した柔らかい素材なので、キーケースなどのかっちりとした仕上げが望ましいものにメインで使うことは普通はありません。触媒用なので実用品としてではなく、試作も兼ねて製作してみました。（耐久性はあまりありませんが、使えることは使えると思います）
次の本製作では、イタリア製のIBIZAという革を使用しました。この革は滑らかな手触りと深い色合いが特徴で、手に馴染みやすく使用していくうちにエイジングによって色味が深まります。輸入モノなので問屋でも入手しにくいのが難点ですが、独特の風合いを持つ良い革だと思います。
本来はしないのですが、この一点だけは内側に栃木レザーを総張りしています。革の厚みで内径差が出るので、曲がる部分は駒合わせで縫い上げました。もし次回の製作があるのなら、内側はスエードと栃木レザーの組み合わせになるかと思います。
コバも時間をかけて光沢を出してみました。地味な作業ですが、根気のいる工程です。ここの仕上げがきちんとしていると、完成度がぐっと上がると個人的には思っています。
縫い上げは、2.5という極小の幅にして上品な仕上がりになるようにしました。サドルステッチ(クージュセリエ)にて二本の針に糸を通して手縫いしています。
※天然の牛革を使用しておりますので、水濡れにはご注意下さい。変形や変色の原因となる恐れがあります。
※革の特性上、尖ったものなどで傷がつきやすいです。この革はそういうものなので、それも味と思っていただければと思います。
素 材
- 赤 ・・・牛革「イビザ」 タンニン鞣し
- 朱 ・・・牛革「栃木レザー」 タンニン鞣し
- 黒 ・・・牛革「栃木レザー」 タンニン鞣し
- 紫 ・・・牛革「ティーポ」 タンニン鞣し
サイズ
- 縦・・・約10cm
- 横・・・約6cm
- 厚み・・約3cm
頒布について
- 本体・・・・18,500円
- 送料・・・・実費（追跡・補償のある宅急便コンパクトを予定）
直近のイベントでの頒布は予定しておりませんが、製作状況によりお受けできる場合がございますので、気になった方はTwitterのDMにてお問合せ下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
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