本革手縫い レザークラフト入門 ネジネンの使い方・ヒシメの打ち方編

こんばんは、サークルKuronekoにて製作を担当している黒猫です。

今回は「ネジネンの使い方・ヒシメの打ち方」を画像付きで説明していこうかと思います。

 

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これも説明がないとヒシメが綺麗に打てなかったりするので、興味のある方はご覧になって下さい。

 

 道具の紹介はこちらの記事をご覧ください。  

leather-kuroneko.hateblo.jp

  

 

ネジネンの使い方

 

ヒシメを打っていくガイドラインを革に記すために使います。ネジネンの先が尖っている場合は、革を切ってしまうことがあるので研いで丸めておきます。

 

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まず、基本的に端から3mmの場所にヒシメを打ちますので、ネジネンを合わせます。これが2mmですとぎりぎりヒシメが打てますが、それよりも狭いと革の端までヒシが来てしまって、革を切ってしまうことになります。

 

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このように、片方の足を革の端に引っ掛けて革にくぼみを付けていきます。革を切っているわけではないので、数日経てば革の復元力で消えていきます。あまり力を入れてしまうと深くなってしまうので、ソフトにすーっと引いていくのがコツです。

 

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外周・内周とステッチラインを引き終わった画像です。これをガイドラインとして、ヒシメを打っていきます。今回二本目のヒシメを使用しているのは、曲線のステッチラインを出したいためです。直線の場合は六本目等を使った方が綺麗に出ます。

 

ヒシメの打ち方

 

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まず、縫いはじめの位置からヒシメを革に対して直角に立てて、木槌で叩きます。二本目なので軽い力でもスッと入っていきます。これが四本目・六本目となると、力を入れて叩かないと入りにくくなります。

 

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裏側です。分かりやすいようにちょっと強めに打って先を出しています。貫通すれば良いのですが、ポイントは毎回同じ強さで打っていくことです。裏面のステッチが綺麗に揃います。慣れないうちは、毎回ちゃんと貫通しているか確かめつつ打っていくと良いと思います。

 

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次に、二つ開けたヒシの片方にヒシメを引っ掛け、軽く革に印を付けます。これが、次に打つ時のガイドとなります。このようにすると、縫った際のピッチが乱れることなく綺麗に揃います。

今回は曲線なので、こういうやり方でヒシメをぐるっと打っていきます。直線の場合は、印をつけずに足を一本から二本引っ掛けて、そのまま打つと真っ直ぐにラインが整います。

 

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打ち終わった画像です。

ネジネンでガイドラインを引き、ヒシメの間隔がずれないように毎回印をつけていったので綺麗に曲線が表現出来ました。

ヒシメを打つ間隔は、縫う際にステッチラインが綺麗になるかどうかに大きく影響するので、等間隔で打つことがまず基本となります。また、端からの間隔がずれてもステッチラインが綺麗にならないので、ネジネンでのガイドラインは重要だと思います。

慣れないうちは上手くいかないと思いますが、何度もやっているうちに出来るようになりますので、諦めずに何度もやることが上達への近道です。

 

次回は「糸の準備・糸の通し方」について書いていこうと思います。 

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