【本革手縫い】神風型 駆逐艦 四番艦 松風 モチーフミニ財布
艦これファンの皆さまお久しぶりです、サークルKuronekoの製作担当の黒猫です。
今回は受注いただいた神風型四番艦「松風」をモチーフとしたミニ財布を製作しました。個人的な事情で半年以上お待たせして申し訳ありません。仕上がりはいつでも構わないと言っていただいて、ありがとうございます。あらためて艦これファンの、艦に対する愛情はいいものだなと思います。
私自身もゲームとしての艦これは卒業しましたが、未だに嫁艦であるグラーフに対する愛着はあります。前に製作したグラーフ財布、今でも自分で愛用しています。
さて、前置きが長くなりました。松風に関しては、デザイナーからデザインラフが来た時点で「?」と思いました。そして実際に型紙に起こして「???」となりました。
一言でいえば、財布に着物と袴を「実際に着せている」デザインとなっています。日本の高級皮革である姫路の牛白を長着に見立てて、「その上に」ティーポで帯を乗せ、「その上に」栃木レザーの袴を乗せています。何を言っているか分からないと思うが(以下略
本来であれば、皮革工芸において見えない部分に吟面のある部分は使わないものです。松風の例で言えば、白の長着部分はほんの少ししか表からは見えないのに、それを全面に使用しているのです。手縫い職人として、まずこの部分が理解に苦しみました。
しかしコンセプトとして「着物と袴の構造を再現する」という前提を理解したとき、これはこれで面白いなと思いました。
袴のスリット部分はちゃんと空けてあります。もちろん中は白の革が入っています。
※この部分はデザインなので、何かを奥に押し込めると取れなくなると思います。
裏面は隠しスリットを作って見ました。薄くてサイズの合うものなら出し入れ可能かと思いますが、どちらかと言うとデザイン優先なので実用性は二の次に考えてあります。もちろん、見えない部分もきちんと仕上げてあります。
ICカードが1枚入ります。(取り出しには少々コツが要りますので使用時はご注意ください。)
デザイン
松風の袴部分をメインモチーフとしています。
長着の白、帯の黄色、袴の緑が綺麗に見える比率で組み合わせました。
袴の裾部分にある模様は梅花の刻印で表現しました。
また、内側にあるジッパーの引手部分にケッコン()の指輪チャーム(石色はエメラルド)を、外側の引手部分に錨のチャームを付けています。
朝風で製作する場合、袴部分の革が青(牛革)に変更になり、梅花は刻印ではなく箔乗せ等別の表現方法になります。
また、指輪チャームの石色はサファイアブルーに変更致します。
素 材
- 白部分(長着)・・・・・・姫路レザー「牛白」 植物性タンニン鞣し
- 黄部分(帯) ・・・・・・・ 牛革「ティーポ」 植物性タンニン鞣し
- 緑部分(袴) ・・・・・・・栃木レザー 牛革 植物性タンニン鞣し
- 内側部分・・・・・・・・・合皮ミシン仕立て
サイズ
- 横・・・約11cm(最大部分)
- 縦・・・約 8cm(最大部分)
- 厚み・・約2.5cm
頒布について
- 本体・・・・16,800円
- 送料・・・・実費(追跡・補償のある宅急便コンパクトを予定)
2019/5/11現在、受注で1点のみ承ることが可能です。なお、朝風への変更も可能です。
製作は1点限定となり、以降の製作は材料の問題で承ることが出来ません。ご了承ください。
製作に関するご質問は黒猫宛にお願い致します。
ご注文やイベント出展、新作、レザーシリーズのデザインに関するご質問はかおり宛にご連絡下さい。
(当ブログ内画像の無断転載等お断りさせて頂いております。どうぞご理解いただきます様お願い致します。)