本革手縫い 連装砲モチーフ ミニチュアバッグ 製作してみました【2017/9/23砲雷撃戦にて1点頒布予定】
こんにちは。
サークルKuronekoにて製作を担当している黒猫です。
今回は「連装砲モチーフ ミニチュアバッグ」についての紹介記事です。
小さいながらも、ちゃんとバッグとして使えるように作ってみました。
詳細については、続きをご覧ください。
今回使用した革について
本体に使用した革は「サドルレザー」、マチ部分は「ヌメ革」です。
大きく言えばどちらもヌメ革なのですが、革の鞣し過程において油分を抑え、よりナチュラルに仕上げたものをサドルレザーと呼称するようです。
と言うのも厳密に呼び方に差があるわけではなく、問屋さんによって同じ革でも呼び方が違っていたりします。
私自身の経験により、触った感触でナチュラルなものを「サドルレザー」、ほんの少しオイルが入ったものを「ヌメ」と呼んでいます。
このように、同じサドルレザーでも経年によって色が変化していきます。
特に日光浴で色が変わってくるので、良い問屋さんは薄暗く入りにくい雰囲気を醸しています(笑)
2017/3/12現在、カフーのモカ(左)とワインレッド(右)の革が入りました。
モカ×焦げ茶、ワイン×ブラックの組み合わせでも作製可能です。ご相談ください。
中央は連装砲モチーフ 2号の試作に使用したアンティーク(茶)となります。
製作過程
実用できる最小限のサイズなので、普通サイズのバッグを製作するより細かな部分に気を遣いました。
数ミリのズレが形を歪ませてしまうので形を正確に切り出し、表・裏・マチ部分のヒシメ穴をズレないように、決まった穴数で打っていきます。仮に1cmズレたらもう終わりですね。
持ち手・錠・口などは1mmのズレで印象が変わってしまうので、特に正確に作る必要がありました。
紙模型から型紙をデザイナーと相談しつつ作り、形になるまで数か月かかりました。
裏側もきちんと磨いていきます。
バッグ裏面の、サークルの焼き印です。
コバ部分は染色(茶)・定着剤・磨きの工程を五回ほど丁寧に繰り返して仕上げます。
サイズ
外寸 横11cm × 幅5cm × 高さ8cm(+持ち手約3cm)
内寸 横10cm × 幅4cm × 高さ7cm(蓋の部分があるのでもう少し入ります)
& カードスリット一枚分の内ポケット有
こんな感じで入ります。
小物入れ・口紅1本・ICカード1枚(内ポケットに収納)
他にも、携帯充電器(手持ちのANKER PowerCare 10000)は入ります。
提督の戦闘糧食、カ□リーメイトは2袋(ひと箱分)入ります。艦娘ちゃんの戦闘糧食(おにぎり)は1つ入れることが可能(生鮮食品の保存機能はついていませんのでご了承ください)です。
また、小さめのコンデジなどは入りそうですね。(持っていないので確認はできていません)
素 材
- 本体、持ち手、内側スリット ヌメ革・サドルレザー
- 縫い糸・ラミー(苧麻)焦げ茶
- 肩紐 ヌメ革(接続金具含み約130cm)・・・10cm程度延長可能(延長した場合、カシメは一個になります)
※革(ヌメ・サドルレザー)の性質上、仕入れ段階で既に焼け等によるむら感がございます。出来る限り綺麗な場所を使用して製作しておりますが、一点ずつ味わいが変わります。どうぞその点をご了承くださいませ。
※なお、他の素材でも製作は可能です。素材により頒布価格は変動することもありますので、事前に一度ご相談ください。
使用感
小物類が多少入るのと、肩にかけていても邪魔にならないミニサイズなので、使いやすかったです。
小さすぎて物が入らなく不便かと思いましたが、使ってみると小さいことがかえって利点でした。ICカードを入れておけるので、改札でぽんっと連装砲ちゃんをかざせば通れます。徐々に革の色も変わっていきますし、使っていて楽しいミニチュアバッグなんじゃないかなと思います。
頒布価格
本体のみの頒布も致します。申し込み時に肩紐とセットにするかどうかお知らせ下さい。
また、持ち手の接続にカン付のギボシを使用しているので、市販の肩紐も付くものがあると思います。カンの内径約8mmです。
2017/8/12現在、受注枠埋まっている為お問い合わせのみ受け付けています。
よろしくお願い致します。
製作に関するご質問は黒猫宛にお願い致します。
ご注文やイベント出展、新作、レザーシリーズのデザインに関するご質問はかおり宛にご連絡下さい。
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