本革手縫い レザークラフト入門 道具編

今晩は、サークルKuronekoで本革手縫いの製作を担当している黒猫です。

今回はレザークラフト入門編として、キットを使って使用する道具の紹介をしていきたいと思います。

また、各道具の説明なども書いてありますので、興味がありましたらご覧ください。

 

f:id:Leather_kuroneko:20160423125753j:plain

 

 

製作キットはこちら。

革屋でおまけで売っていたペットボトルホルダーです。

f:id:Leather_kuroneko:20160423125859j:plain

 

眼鏡型に型で抜いたヌメ革(革の端の繊維の荒い部分でした)と、ナスカンがセットになったものです。もちろん、道具類は一切セットになっていません。

この適当(失礼…)な説明書で作れる方は、そもそもこれ自作できるんじゃないかという話は…まぁ…。

 

さて、気を取り直してこれを作るための道具を紹介していきます。

 

f:id:Leather_kuroneko:20160423130233j:plain

 

・ヒシメ打ち(ピッチ 3mm幅、二本目)

 ヒシメにも様々なメーカー、ピッチ幅の物があります。ここでは値段と精度のバランスがいいクラフト社のものを使っています。  

 

・ネジネン(革用コンパス)

 鉄で出来たコンパスのような形をしたものです。私はこれを好んで使っていますが、他にももっと便利なディバイダーという道具もありますので、好みの問題です。  

  

・ヘラ

 100均で充分です。

 

・ゴム台 

 これがないと様々な打ち具が使えないので、薄いものでも良いのであった方がいいと思います。多分、木とかでも代用可能ですが穴だらけになると思います。 

 

・木槌 

 私はタイコ型のものを好んで使います。ヒシメ等打ち具の損傷を気にしないのであれば、普通の金槌でも大丈夫です。というか、職人の中にも金槌でやっている方もいます。打ち具の頭の部分が見事に潰れていました。

 また、打つ時にかなり音が出るので、重めのゴムハンマーを使う方もいます。何を使って叩くかは、道具屋で自分に合った重さ、形状のものを選ぶと良いと思います。 

 

・サイビノール or ゴム糊

 仮止め用なので、他の接着剤でも可ですが、革をやるなら接着はサイビノール100番か、ゴム糊が一般的です。サイビノールは600番もありますが、すぐに乾燥して乾いていまうので私は100番をよく使います。 

 

 ・トコノール

(裏面の整え、最後の仕上げ用・今回はなくても可) 

 

・革用縫い針

 布用のものより少し長くて太いです。色々な種類がありますが、まずは扱いやすい中くらいの長さのものを選ぶと良いと思います。先端は尖っているので、ヤスリ等で丸めます。尖ったまま使うと、縫う際に革に刺さりやすくなってしまいます。 

 

・縫い糸

 革用の縫い糸には大きく分けて、化繊糸と麻糸があります。それぞれに良さがありますが、せっかく本革手縫いで作るのならと私は麻糸を使用しています。麻糸にも種類があり、普通の麻を撚ったものは繊維が短く毛羽立ち安いです。なので私は苧麻という素材から作られた糸を使っています。繊維が長いので、毛羽立ちにくく丈夫です。 

  

・蜜蝋(ミツロウ)

 麻糸に蝋引きをする際に使います。蝋引きについては別記事にて紹介したいと思います。これも、数種類ありまして成分が違っていたりします。あまり安いものは蝋の質が良くないので、糸に馴染みにくかったりします。 

 

 

長くなりましたが、このキットを作るために使う道具を紹介してみました。

書いたものを全部揃えると概算で約5000円くらいかな?

コンセプトシリーズでは特殊な工程も含めて、約100種類の道具を使い分けますのでここでは割愛させていただきます。

次回は「ネジネンの使い方・ヒシメの打ち方」について解説していこうと思っています。  

 

 

leather-kuroneko.hateblo.jp

 

 

  

Twitterもやっています。

 

ご注文やイベント出展、新作、レザーシリーズのデザインに関するご質問はかおり宛にご連絡下さい。

(当ブログ内画像の無断転載等お断りさせて頂いております。どうぞご理解いただきます様お願い致します。)